4月から関西で3つの国宝展が同時開催されています。「日本、美のるつぼ」(京都国立博物館)、「超 国宝—祈りのかがやき」(奈良国立博物館)、「日本国宝展」(大阪市立美術館)の特別展です。ひとつのエリアで同時にこれだけの国宝、重文が揃うことはなかなかないと思います。
今回は大阪市立美術館と奈良国立博物館を見に行く予定で、今日は大阪市立美術館の日本国宝展です。平日でそれほど混んでおらず、チケットもネットで買ってあったのでスムーズに入館できましたが、これから会期末にかけては、特に休日などはかなりの混雑になるでしょうね。



この展示期間で見たかったのは、火焔型土器、土偶(縄文のビーナス)、鑑真和上坐像、七星剣、十一面観音立像(大阪・道明寺)、地獄草紙といったところですが、他にも渡辺崋山の鷹見泉石像や雪舟、伊藤若冲など展示換えで見られない作品がたくさんありました。
すべての展示を見るのに3時間ほどかかりましたが、なんだか満足感と感動で胸いっぱいになります。古より優れた作品の価値を認めて大切に保存、修復してきた日本人の国民性にも嬉しくなります。
天王寺公園に来たのは過去50年の間に2、3回くらいですが、光景が以前と大違いで驚きました。昔は路上生活者のテント、ブルーシートが並び昼間から酔っ払いがウロウロし、喧嘩も…という大阪でも他とはちょっと違った雰囲気で近寄りがたい印象がありました。それがすっかりきれいで明るく家族連れも集う公園になって、変われば変わるものです。
大阪市立美術館 日本国宝展 公式サイト
期間:2025年4月26日(土曜)~6月15日(日曜)
〒543-0063 大阪市天王寺区茶臼山町1-82 天王寺公園内