このような類の本を読むのは初めてですが、齢70歳と6ヶ月となればこのタイトルは気になります。著者は有名な高齢者医療の専門医で、高齢者がつい手に取りたくなるような本を何冊も出されています。
著者は70代を“人生終盤の活動期”と定義し、元気な80代へのソフトランディングしていくための期間であり、どう抗っても80代にもなれば必ずやってくる老いへの準備期間としています。そして、「意欲の低下を防ぐ」こと、「意識してよい習慣をつける」ことをあげ、具体的なことを第2章で記しています。
なにか新しいことが書かれているわけではありませんが、これまでもよく言われてる野菜中心でなく肉も食べ、陽の光を浴び、運動をすること、また“歳をとったので引退する”といった考え方自体が老後生活のリスクになり、外に出る、人と交わる日々を送ることが大事としています。私は第3章の70代の医療とのつき合い方が読んで良かったと思いました。
70歳で退職したとき、これからは好きなことして、食べたいものを食べて、人の目など気にしない(気にしたくない)で、嫌なことはしないでやりたいようにやろうと思いましたが、(それができるのなら)元気な老後のためには一番良いことのようです。
詩想社新書35
2021年6月25日 第1刷 2022年2月21日 第11刷
発行:㈱詩想社